
]]>弊社では、ご使用頂いております機械の性能維持及び補修のため部品の確保に最大限の努力を払い、これら補修部品の在庫に努めてまいりました。
しかしながら別紙資料の機械は製造から15年以上経過しており、電気部品等がメーカーの製造中止製品に該當する等、補修部品の入手が困難になって參りました。
在庫もわずかとなり新規調達もままならないことから、別紙資料の製品に関しましては修理対応及び部品の供給を終了させて頂きたくご案內申し上げます。
尚、現時點で供給可能な保管部品につきましては可能な限り供給させていただく所存ですが、當時の価格でのご提供できませんので価格変更させて頂いております。
何卒、諸事情ご賢察の上ご容赦頂きますようお願い申し上げます。
詳しくは営業擔當までご確認ください。
殆どの機種が新型タイプでの販売をしております。修理をご検討中のユーザー様におかれましては、新型タイプへの買い換えも比較検討頂ければと思います。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げるとともに、今後とも弊社製品をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
謹白
ご不明の點につきましては、最寄りの各営業所までお問い合わせください。
㈱ハシマ
岐阜管理センター TEL:058-245-4501? FAX:058-247-3366
東京ショールーム TEL:03-5793-8400? FAX:03-5793-8434
西日本営業所 TEL:072-961-8400? FAX:072-961-8404
検針機とは、永久磁石と検出コイルを上下センサーヘッド內に配列し、磁石から出ている磁力線に反応する磁性體(磁石に反応する物)を検出する裝置になります。


センサーヘッド內の永久磁石と検出コイルの間には磁力線が形成されています。
折れ針等の磁性體が磁力線に近づくと、磁力線が変形します。その亂れを電流値として
換算し、検出コイルにより検知します。その値が検針機の感度設定と比較して、設定以
上の値だった場合、ベルトコンベアを停止し、逆回転させ、アラームを鳴らします。
上記で述べた通り、基本的には磁石に反応する物が検出できますが、中には非磁性體(磁石に反応しない物)であっても検知してしまうケースもあります。
ストッキング等のナイロン系(石油製品)であったり、天然素材の獣革等が該當します。
場合によっては、検針対応付屬品(NC対応品)であっても數が重なったり、表面加工が削られたりしていると検知することもあります。NC対応品でもわずかな反応は出ているため、商品自體の反応との足し算により検知するケースもあります。
ハシマでは、1994年に初號機になるHN-600Cを製造し販売をスタートしました。
これまでそれぞれの時代の要求に合った様々な検針機を開発?製造?販売して來ました。
現在では(2023年)、HN-880CS/2880CSとなりましたが、過去の機械との相違點が把握し辛くなってきています。
そこで、歴代コンベア検針機の比較を下記リンクにてまとめましたのでご確認下さい。

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針先異物とは、一般的に折れ針の事であり、サイズ、切斷面等が異なる物でありその質量は一定しません。その事からハシマでは針先サイズを用いて検針基準とする事は適切ではないと判斷しています。
そこでハシマ検針機は鉄球換算値を基準として機械仕様?性能を決定しています。

以下は公的測定機関において針先と鉄球の質量測定をした結果です。
| 鉄球サンプル名 | 質量 | 針先サンプル名 | 質量 |
| Fe0.8mm φ | 0.002083g | DB×1 SF9番 3mm | 0.002060g |
| DB×1 7番 3mm | 0.002700g | ||
| DB×1 8番 3mm | 0.002940g | ||
| Fe1.0mm φ | 0.004063g | DB×1 9番 3mm | 0.004180g |
| DB×1 11番 3mm | 0.005160g | ||
| Fe1.2mm φ | 0.007030g | DB×1 14番 3mm | 0.007040g |
| DB×1 16番 3mm | 0.007690g | ||
| Fe1.5mm φ | 0.0137370g |
※サンプルは針先端を直角に切斷しました。
表の通りDB×1? SF9番 の先端 3㎜は、質量はテストピース0.8㎜φとほぼ同じです。
テストピースと針は同等成分を採用されているので、體積的にもほぼ同等と考えられます。
上記は、あくまでも針先と鉄球の質量(體積)の比較になり、実際の折針はセンサーヘッドに対して長手方向? 短手方向が存在し、方向性により検出反応が異なります。
それは下図のようにセンサーヘッドへの針先進入方向が、縦、橫、垂直なのかによって検知される反応値が変わるための違いです。
そのため縦方向では検出できるが、橫方向では検出できないといったことが発生し、異物質量がテストピースを上回れば必ずしも検出できるわけではありません。
弊社ではこの問題に対応するため、2度検針用デバイスや、角度の異なるヘッドを2つ搭載したツーヘッド型検針機も用意しております。

ハシマは、針先進入方向の違いによる反応値の差異が原因での見逃しを防ぐため、ツーヘッドタイプでの検針か、シングルタイプを2臺使用した2度検針をお勧めしています。



検針機は永久磁石から出ている磁力線のわずかな亂れ具合を検出していますので、機械本體の振動や、周辺機器からのノイズの影響を大きく受けます。これにより誤検知に繋がる可能性が高くなります。

上記の寫真は、検針機の磁場に影響を與え、誤検知する可能性のあるものの一部です。
折針等の異物が混入していないにもかかわらず、検針反応が出たりします。誤検知は周辺の環境要因や、振動以外に商品自體の影響によるものもあります。
非磁性體(磁石に反応しない物)であっても磁場に影響を與える場合もあります。
例えば、石油系素材のナイロンや、ウレタン等が磁場に影響を與え、誤検知してしまう報告もあります。これらの反応をマテリアルエフェクトと呼びます。
これらの誤検知は時として、鉄系反応とは反対のマイナス方向への反応になることもあり、場合によっては反応同士打ち消し合い、本來検出したい折針の見逃しにもつながる可能性があります。よってハシマは、商品の1枚検針を推奨しております。

*1枚流し
]]>弊社のテストカード/テストピースは、JIS規格で製造された鉄球を用いて製造しております。
タイプとしては、薄型のカードタイプと、簡易的に平置き、縦置き、橫置き等高さを変えられるスポンジ(検針機の磁場へ影響を與えない素材)に貼られたテストピースタイプの2種があります。
テストカードタイプは、テストスタンドを併用することで、10㎜単位で高さを変えて検査できます。

テストカード、テストピースは、それぞれFe0.8㎜φ、Fe1.0㎜φ、Fe1.2㎜φ、Fe1.5㎜φ、Fe2.0㎜φの5種類で製造?販売を行っております。
近年、検査基準が厳しくなり、Fe0.7㎜φや、Fe0.9㎜φの購入希望の聲を耳にしますが、ハシマでは上記5種類のみの販売になります。
弊社検針機は感度設定10?9でFe0.8㎜φを検知反応させ、Fe0.6㎜φを通過させる事を性能基準として検針機を製造しております。理想を言えばFe0.7㎜φも通過させたいとは思いますが、Fe0.8㎜φとFe0.7㎜φの反応の差が微弱で、上記で述べたマイナス方向のマテリアル反応が出た場合、Fe0.8㎜φの反応が打ち消され、テストカードが抜けてしまう可能性があるためにマージンを取っているという事です。
そのため、Fe0.7㎜φやFe0.9㎜φのテストカードは製造?販売しておりません。
]]>HN-870CS、HN-780GS、HN-880C/CS、HN-790G/GS、HN-2870CS、HN-2780GS、HN-2880C/CS、HN-2790G/GSには、スーパーファインモードが搭載されています。これはコンベア速度を 40m/分~15m/分の間を1m/分きざみで調整できるモードの事です。
近年アパレル付屬品(アクセサリー類)や素材(石油系素材)の多様化により、検針機で誤検知する商品が増えてきています。
検針自體の強化(感度レベルを上げる)という事も背景にあります。
ハシマは、これらの誤検知による反応と、通常の磁性體による反応がベルトスピードによって変化するという事を発見しました。
これを利用し、スーパーファインモードでコンベア速度を落とし、設定の感度レベルは擔保しながら付屬品を通過させるという設定を可能にしました。
ただ単にベルトスピードを落とすという事ではありません。
(※特許取得済み No,5199725、5324818)
誤検知反応の可能性がない商品は、今まで通りハシマ検針機の特性である早いコンベア速度 (40m/分)で他社検針機よりも効率の良い作業で検針できます。
